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0723 輝達Nvidia、RISC-V指令集に対応するCUDAを発表し、AIおよびHPC市場への新潮流を形成

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  • 7月24日
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輝達(NVIDIA)は、同社の統一計算アーキテクチャ(CUDA)が初めてRISC-V命令セットアーキテクチャに対応することを発表した。これにより、これまでx86およびArmアーキテクチャに限定されていたAIおよびハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野における寡占的な状況が打破され、RISC-VアーキテクチャのデータセンターおよびAI市場への進出が本格化する見通しとなった。これが引き金となり、グローバルAI産業のさらなる発展が促進されることが期待されている。


輝達はすでにRISC-V国際協会(RISC-V International)の理事会メンバーであり、今回のAIおよびHPC領域への対応強化は、RISC-Vエコシステムに対する同社の支援姿勢を一層明確に示すものである。この取り組みは、RISC-Vアーキテクチャの商業的可能性を大きく広げるものと評価されている。


台湾企業の中では、聯発科(MediaTek)が出資する晶心科技(Andes Technology)がRISC-Vアーキテクチャを代表する企業として位置付けられており、今回の動きによる最大の恩恵を受けると見られている。これにより、台湾は世界AI産業の中で新たな影響力を持つ存在として注目を集めている。


晶心科技の董事長である林志明氏は、輝達による新戦略を高く評価し、「これはRISC-Vコミュニティおよび当社にとって非常に良いニュースである」とコメントした。加えて、同氏は2024年におけるAI、車載向け用途、アプリケーションプロセッサ、安全監視といった「3A1S」分野の成長性に対して強い期待を示した。


なお、大手クラウドサービスプロバイダー(CSP)であるMetaは晶心科技(証券コード:6533)の主要顧客の一つであり、同社が開発した第1世代の自社製AI加速器「MTIA(Meta Training and Inference Accelerator)」においては、晶心科技が提供するRISC-VアーキテクチャのIPが採用されていることが明らかにされている。


 

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