top of page

0730 中国市場の需要急増を受け、NVIDIAが台積電にH20チップ30万個を追加発注

  • Guest
  • 7月30日
  • 読了時間: 2分

英紙「The Sun」の報道によれば、GPU大手NVIDIAは中国市場からの旺盛な需要に対応するため、台積電に対しH20チップ30万個の追加発注を行ったという。これは、米国の対中輸出規制による影響を受けた後、NVIDIAが中国市場での事業回復に向けて積極的な姿勢を示す動きである。


今回の30万個の発注は、NVIDIAが保有していたH20チップ60万〜70万個の「禁行庫存」(出荷制限下の在庫)を補充する位置付けにある。調査会社SemiAnalysisの報告によれば、NVIDIAは2024年にH20チップを約100万個販売したとされ、市場関係者は、急速な需要回復がNVIDIAに既存在庫の販売だけでなく、再び生産戦略の見直しを促したと指摘している。


H20チップは、NVIDIAが中国市場向けに特別設計した製品であり、他地域で販売されるH100Blackwellシリーズと比べて演算能力が抑えられている。性能制限はあるものの、H20は米中貿易摩擦の中で注目を集めている製品である。今回の注文は、トランプ政権が2024年4月に導入した対中AI半導体制限措置の一部を緩和し、NVIDIAに対して中国へのH20 GPU販売を再開することを認めた結果である。


ただし、NVIDIAがこれらのチップを中国に出荷するためには、依然として米国政府の輸出許可が必要となる。同社は7月中旬、近く許可を取得する見通しと発表していたが、記事執筆時点では米国商務省からの正式な許可は発行されていない。


bottom of page