0806 台積電TSMC2ナノ機密漏洩事件:元同僚との共謀による東京エレクトロンへの転職
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- 8月6日
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TSMC(台積電、証券コード:2330)において、同社が世界に先駆けて量産を計画している2ナノメートル技術に関する極めて重要な機密情報が、従業員により社外へ漏洩された事案が明らかとなった。さらに、関係者の一部は、重要情報を携行したまま日本の半導体製造装置大手である東京エレクトロン(TEL)へ転職した上、同社を通じて、国家主導で次世代半導体開発を進める日本のRapidus社に対して、当該機密情報を設備調整等の技術資料として提供した疑いがある。
台積電の2ナノメートルプロセス技術は、現時点で世界において量産可能な最先端製造技術であり、台湾が掲げる「シリコンシールド」構想における中核的技術と位置づけられている。本件は、単なる企業機密の漏洩にとどまらず、国家安全保障レベルの事案として台湾高等検察署が対処しており、国家安全法に基づく「国家の核心的かつ重要な技術の窃取罪」の容疑により、先月、関係する6名の技術者に対し家宅捜索を実施し、身柄を拘束した。
そのうち陳姓、呉姓、戈姓の3名は、製造プロセス統合に関する技術資料として、数百枚に及ぶ画像データを漏洩したとされ、検察当局は取り調べ後、知的財産及び商業事件専属法院に対して勾留並びに接見禁止を請求し、いずれも認容された。


