0814 液冷散熱需要の高まり 奇鋐AVC「生産能力は満載も供給不足」
- Guest
- 8月14日
- 読了時間: 1分
AIサーバー市場の拡大に伴い、液冷散熱需要が急増している状況において、奇鋐AVCは生産能力がほぼ満載であるにもかかわらず、受注残が多く、ベトナムにおける積極的な増産を進めている。液冷プレート、ディストリビュータ（分岐管）、クイック・ディスコネクト、筐体などが主な拡産対象である。同社は、下半期に体系的リスクが発生しない限り、事業成長は十分に見込めるとしている。
奇鋐によれば、顧客がNVIDIA製GPUを採用する場合でも、自社開発ASICチップを搭載する場合でも、AIサーバーへの液冷散熱導入傾向は明確であり、その比率は継続的に上昇している。このため、生産能力利用率はほぼ100%に達しながらも需給は逼迫しており、100%稼働でも受注量が大幅に上回る状況にあり、拡産は不可避である。
同社の増産戦略はベトナム工場に集中しており、年間売上構成比は既に3割超に達している。米系CSP向けサーバー製品（VC、ファン、クイック・ディスコネクト、筐体等）を中心に供給しており、現在は第三期拡張を進行中で、最終的に8工場体制とする計画である。さらに2026年には量産開始予定であり、その後の需要増に備えて第四期分の用地を追加取得済みで、将来的には12工場体制へ拡充する計画である。