0903 TrendForce:国際大手の積極投資により、2030年のARグラス出荷台数は3,210万台に達すると予測
- Guest
- 2025年9月6日
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TrendForceが発表した最新レポートによれば、2025年には国際的ブランド各社が相次いでARグラスの試作機を公開し、MetaもARグラス「Celeste」を近日発表予定であることから、ARデバイス市場への関心が高まりつつある。また、OLEDoS製品の価格下落も追い風となり、2025年の世界AR出荷台数は60万台に達する見込みである。
長期的には、情報提示用途のAR市場が強い成長ドライバーとなり、2028年以降は高性能フルカラーAR技術の成熟に伴い、国際大手メーカーからより完成度の高い製品が投入されることで、2030年の出荷台数は3,210万台に拡大すると予測されている。地域別の出荷比率を見ると、現時点では中国市場が主力を占めるが、MetaやGoogleといったテック大手の参入により、2030年には中国の市場シェアは50.2%まで低下すると見込まれる。
さらに、TrendForceは次のように指摘している。AI技術の進展は、消費者に対しARグラスの応用イメージをより具体的に提示し、市場における規格共通化の形成を後押ししている。例えば光エンジンに関しては、ブランド側が「消費電力300mW以下」「体積1cc以下」「重量3g以下」といった明確な要件を示し始めている。これらは供給側にとって、すでに技術的ハードルが高い中でさらなる挑戦を意味するが、同時に規格統一を促進する効果もある。
現状、LEDoSおよびLCoSの主流パネルサイズは0.13~0.18インチに集中し、画素密度(PPI)はいずれも5,500を超える水準となっている。LEDoSの解像度は640×480~720×720程度、LCoSも多くが720×720であり、両者のスペックに大きな差は見られない。さらに今後、コスト抑制の観点からCMOS基板のサイズや設計も標準化へと向かうことが予測されている。
規格の統一はブランドの差別化や製品の進化余地を制約する側面があるものの、標準化は量産効果の形成やコスト削減に寄与する。それにより、製品設計や市場ポジショニングの明確化が進み、価格面でも消費者の「受容水準(スイートスポット)」に合わせやすくなる結果、潜在ユーザーの参入を促進し、ARグラス市場における正の循環を生み出す。
さらに、MetaやGoogleといった国際大手の積極的な参入は、サプライチェーンの発展を加速させている。LUMUS、Goertek、JBD、Xreal、Omnivisionなどの主要サプライヤーの参画も市場拡大の恩恵を受けると見込まれ、エコシステムの健全化が一層進むことで、2030年における千万台規模の出荷達成に向けた強固な基盤が築かれると考えられる。


