0908 和椿科技Aurotek 程天縱董事長・張以昇副董事長:人手不足解消へ AI+ロボットが重責を担う
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- 9月8日
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内政部の7月統計によれば、台湾は「超高齢社会」入り目前に迫っている。和椿科技Aurotek(証券コード:6215)の董事長・程天縱氏は、和椿として台湾の高齢化・少子化および人手不足という課題を最短で解決するため、第二の成長曲線に注力し、「AI+ロボット」を中核とするソリューション・プロバイダーとしての地位を確立していきたいと述べている。
和椿科技は1980年に設立され、自動化・半導体・電子産業向けの精密部品代理事業を起点として発展してきた。副董事長・張以昇氏によれば、同社の英文名称「Aurotek」は、自動化(Automation)とロボット(Robotics)を組み合わせたものであるという。
知能と動力を融合し、第2の成長曲線を構築
2023年に董事長へ就任した程天縱氏は、40年以上の歴史を持つ老舗企業として新たな成長機会を創出するには何をすべきかを模索し、ロボット事業を第二の成長曲線と位置づける方針を打ち出した。台湾社会が高齢化・少子化に直面し、人手不足が深刻化する中、自動化・ロボット関連サービスは産業界に不可欠な解決策になると強調している。張氏も、海外において「3K(汚い・きつい・危険)」や「4D(Dirty・Difficult・Dangerous・Disease prevention)」と呼ばれる分野では人材確保が極めて困難であると指摘する。
程氏は「知能と動力の融合こそが将来の産業における必須要件である」と述べ、複合型ロボット、人型ロボット、自動運転車といった技術は当初2030~2040年に成熟すると見込まれていたが、AIの急速な発展により、演算能力・アルゴリズム・大規模モデル・データ基盤が整備され、ロボットの「大脳」に相当する部分が飛躍的に進化したと指摘する。ただし、ロボットの成長には「小脳」に当たるシミュレーションデータ、訓練、感知・計画・実行の仕組みに加え、自然言語処理や画像認識の統合が不可欠であると付け加えた。
さらに程氏は「2025年は人型ロボットの元年となる」と述べ、現段階は誕生期にあり、歩留まりの低さや生産コストの高さといった課題を抱えると説明。一方で、AMR(自律走行型移動ロボット)などの専用型ロボットについては既に成長期に入りつつあると展望を示した。


