0915 マイクロLEDチップ市場、2029年に4億6,100万米ドル突破へ――スマートウォッチ採用が成長を牽引
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- 9月22日
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市場調査会社TrendForceによれば、マイクロLEDのコンシューマーエレクトロニクス分野への浸透が加速している。Samsungが2023年に140インチのマイクロLEDテレビを発売したのに続き、Garminは2025年にマイクロLEDを搭載した「Fenix 8 Pro」スマートウォッチを投入予定であり、日本のSony Hondaも年末に「Afeela」モデル向け30インチ車載ディスプレイの展開を計画している。これらの製品は、マイクロLEDが主要な応用分野へ本格的に参入する節目を示すものとなる。TrendForceは、こうした展開がマイクロLEDチップ市場の成長を徐々に後押しし、同市場が2024年の2,800万米ドルから年平均成長率(CAGR)75%で拡大し、2029年には4億6,100万米ドルに達すると予測している。
もっとも、こうした進展にもかかわらず、マイクロLEDは高い消費電力とコストという大きな課題を抱えており、短期的には、より成熟しコスト効率に優れる有機EL(OLED)技術との競争力に制約がある。しかしながら、マイクロLEDは屋外スポーツウォッチにおいて極めて高い輝度やセンサー統合の高い潜在力といった独自の優位性を有しており、将来的な製品革新および差別化の基盤を築くものと考えられる。

