0919 TrendForce:MetaのAR新製品により、2026年にLCoS搭載製品のシェアが13%に上昇、LEDoSとの競争激化
- Guest
- 9月22日
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TrendForceの最新調査によれば、Metaが最近発表した初の量産型ARデバイス「Meta Ray-Ban Display Glasses」はLCoS表示技術を採用しており、これによりLCoS表示製品の市場シェアは2026年に13%へ上昇する見込みである。一方、単片フルカラーLEDoSは2028年になってようやく技術およびコストの大幅なブレークスルーが期待されており、それまでの間は両者の競争が一層激化すると見られる。
『TrendForce 2025年近眼型ディスプレイ市場動向および技術分析報告』によれば、AIの活用により情報提示型ARアプリケーションが拡大し、2025年の世界ARデバイス出荷規模は前年比9.1%増の60万台に達すると予測されている。
TrendForceは、Metaの新AR製品が単眼近眼ディスプレイを搭載し、視野角(FoV: Field of View)は20度であると指摘している。AIによる情報補助にはFoVが20〜35度あれば十分であることが確認されており、解像度600×600、画素密度42 PPD(pixel per degree)、輝度5,000ニットという製品仕様により、同製品は情報提示型アプリケーション市場を正確にターゲットとしている。
Metaが主流の単緑色LEDoS表示と光導波路の組み合わせ技術を選ばず、OmniVision社が供給するLCoSフルカラーディスプレイとLumus社のアレイ導波路ソリューションを採用した理由は、LCoSが技術的に成熟しており、単片フルカラーが実現可能で、コスト管理が容易であることに加え、平均消費電力の性能も優れているためである。この選択により、LCoS表示技術を搭載する製品の市場シェア拡大が期待されるだけでなく、同技術への注目度も高まり、他のブランドが資源を投じる可能性を高めることになる。

