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1007 2025~2030年の世界サーバー出荷、年平均成長率5%を見込む ― AI需要が技術革新を加速

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  • 10月9日
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DIGITIMESは、2025年から2030年にかけての世界サーバー出荷台数の年平均成長率(CAGR)が5.1%に達すると予測している

2025年においては、北米の大手クラウド事業者が高性能AIサーバーを大量に調達する一方で、汎用サーバーの購買も減速しておらず、想定を上回る年成長率が見込まれる。

一方、2026年は世界全体でサーバー出荷の成長速度が鈍化するとみられるが、一般企業による調達の回復がブランドメーカーの出荷を刺激する可能性がある。


DIGITIMESはさらに、2027年にAIサーバーおよび汎用サーバー関連技術の双方で顕著な進展が見込まれ、同年がサーバー出荷の年間成長率において最も高い年となると予想している。

その後、2028年から2029年にかけては成長のペースがやや鈍化する見通しであるが、2030年にはCPO(Co-Packaged Optics)技術の完全成熟により、エネルギー消費の大幅な削減とともに新たなサーバー更新需要が喚起されることが期待される。


主要企業の出荷動向をみると、白牌(ホワイトボックス)サーバーを中心に調達する大手クラウド事業者の購買量は、今後5年間で全体のサーバー出荷に占める比率が2025年にピークを迎えた後、徐々に低下し55%程度で安定すると予測される。

また、米系および中系ブランドメーカーは、2026年に出荷が明確に回復する見込みであり、2028年以降は生成AI応用が各分野で成熟するにつれ、高・中・低性能およびエッジAIサーバーを幅広く展開するブランドメーカーが市場の注目を再び集めるとみられる。


AIサーバー出荷台数に関しては、DIGITIMESは2025年の高性能AIサーバー出荷を109万台とする従来予測を維持し、2026年には130万台に増加すると見込んでいる

ただし、年成長率は再び低下するとみられ、その主因として、NVIDIAの次世代製品「Vera Rubin」は技術的ハードルが高く、2026年後半における量産立ち上げが想定より遅れる可能性がある点が挙げられる。

加えて、大手クラウド事業者が2024~2025年にAI演算インフラを積極的に整備していることも、2026年の調達意欲を抑制する要因になると分析している。


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