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1009 中国、希土類技術の輸出を規制 一部半導体の輸出も審査対象に

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  • 10月9日
  • 読了時間: 2分

中国商務部は本日(9日)、国家安全および国家利益を維護するためとして、海外における希土類関連物項および希土類関連技術に対して輸出管理を実施する旨の2件の公告を発表した。

また、一部のロジックチップ、メモリチップ、ならびに潜在的に軍事転用可能な人工知能(AI)技術についても、個別審査・承認制の管理対象とする方針を示した。


中国商務部公式サイトに掲載された2件の公告の名称は、

「国外における関連希土類物項に対する輸出管理の実施に関する決定(公布對境外相關稀土物項實施出口管制的決定)」および「希土類関連技術に対する輸出管理の実施に関する決定(公布對稀土相關技術實施出口管制的決定)」である。


公告によれば、「国外における関連希土類物項に対する輸出管理の実施に関する決定」では、国家安全および利益を守るため、『輸出管理法』および『デュアルユース物項輸出管理条例』に基づき、国務院の承認を経て、海外組織および個人が中国国外への対象物項を輸出する場合、商務部が発行するデュアルユース物項輸出許可証の取得を義務付けるとしている。


対象物項は以下の3カテゴリーに分類されている。


中国原産の金属サマリウム(Sm)、金属ディスプロシウム(Dy)、金属ガドリニウム(Gd)などを含有・混合・集積した製品で、海外で製造された希土類永久磁石材料、スパッタリングターゲット材などにおいて、これら金属の価値比率が0.1%以上となるもの。


中国原産の希土類採掘、製錬分離、金属精錬、磁性材料製造、希土類二次資源リサイクル等に関する技術を使用して海外で生産された希土類関連物項


中国原産の金属サマリウム、金属ディスプロシウムなどの希土類金属物項


このうち、第1項および第2項の規制は2025年12月1日より施行され、第3項については公告日から即時施行される。


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