1025 ブロードコム、Ethernetスイッチ新世代「Tomahawk 6」発表―性能がさらに倍増、AIデータセンターの新基準を樹立
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ブロードコム(Broadcom)は、第3世代となる光学共同封止(Co-Packaged Optics:CPO)技術を採用したEthernetスイッチ「Tomahawk 6 – Davisson(TH6-Davisson)」を正式発表し、すでに顧客向け出荷を開始した。
TH6-Davissonは、AIネットワークの高度化ニーズに対応するために設計されており、業界で初めて102.4テラビット/秒(Tbps)の光学スイッチング容量を実現した製品である。その帯域幅は既存CPOスイッチの2倍に達し、データセンター性能の新たなベンチマークを打ち立てた。
同プラットフォームは、ブロードコムがこれまでに培ってきたCPO分野での革新と実績を基盤としており、既存スイッチの帯域を倍増させるとともに、消費電力効率や通信安定性を大幅に改善。これにより、世界最高水準のAIクラスタに求められる光学インターコネクト性能を実現し、大規模AIシステムの垂直(scale-up)および水平(scale-out)拡張を支える。
ブロードコム光学システム部門の副社長兼ゼネラルマネージャーであるNear Margalit氏は次のように述べた。
「TH6-Davissonは当社の第3世代CPOイーサネットスイッチであり、AIインフラの進化における重要なマイルストーンです。リンク安定性とエネルギー効率を向上させることで、より円滑かつコスト効率の高いAIモデル学習を実現します。本プラットフォームは、高いFLOPS利用率の確保、運用中断の削減、クラスタ信頼性の向上という光学インターコネクトの三大要件を満たすよう設計されています。」
この発表により、ブロードコムはAI時代における光学スイッチング分野のリーダーシップをさらに強化し、AIデータセンターの性能・効率・スケーラビリティの新たな基準を提示したといえる。

