1025 台湾メーカー、AIデータセンター「電力革命」の主役に――NVIDIAが推進する800VDC高圧直流構想に、台達電Delta・光寶科技LiteOnなど4社が参画
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米NVIDIA(輝達)は、10月中旬に米国サンノゼで開催された「OCP Global Summit 2025(OCPグローバルサミット)」において、次世代AIチッププラットフォームに800VDC高圧直流電源アーキテクチャを導入する方針を発表した。この構想には、台湾の主要電源サプライヤーである台達電(Delta Electronics)や光寶科技(Lite-On Technology)などが中核的な役割を果たすとみられている。
AIデータセンターの電力消費は急増しており、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)の最新レポートでも、AI発展のボトルネックは資本ではなく「電力供給」であると指摘している。小型モジュール炉(SMR)や核融合といった新型発電技術の開発に加え、電源変換効率の向上が今後の重要な成長テーマとなっている。
NVIDIAが2027年の投入を予定する「Vera Rubin」AIチッププラットフォームでは、800VDCの高圧直流電源を採用することで、新世代AIサーバーラック「Kyber」単体あたり最大600kWにも達する膨大な電力需要に対応する。この取り組みはサーバーの電源アーキテクチャを根本的に変革するものであり、データセンター業界における「電力革命」の到来を告げるものと見られている。

