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1202 鴻海Foxconn、GPU・TPU両陣営でAIサーバー供給網の中核へ

  • Guest
  • 12月2日
  • 読了時間: 2分

過去2年間、AI産業は世界的に成長を維持し、特にChatGPTの登場以降、NVIDIAのGPUが市場を牽引してきた。一方、直近ではGoogleが自社開発TPUを用いたAIサーバーを「Gemini 3」とともに発表し、市場の注目がGPUからASIC型加速器へも広がっている。


ただし、NVIDIA GPU・Google TPUのいずれにおいても、半導体製造から液冷・散熱・連結部材、CPU/TPUトレイ、最終機櫃組立に至るまで、台湾サプライチェーンが不可欠である。GoogleのTPUサーバーでは、主機板を英業達Inventec、CPU Trayを鴻海Foxconnが担当している。


鴻海はNVIDIA主導のGPU陣営に加え、Google TPU v6p、AWS Trainium、Microsoft Maia など主要クラウド企業のASIC系AIサーバーでも重要供給者である。劉揚偉董事長は、AI産業が2026年の最重要成長領域であり、AI機櫃製品はGPUに加えASICにも拡大、AIサーバー市場シェアは40%から更に伸長し、GPUとASICの構成比は市場標準である8:2に近づくと述べている。


Google TPU v6eは従来の「カード構成」ではなく托盤(Tray)方式を採用し、1標準機櫃に16 TPU托盤(64 TPU)を搭載する。このTPU群を管理するために1 CPU Tray が2托盤(8 TPU)を統括する必要があり、1機櫃あたり8台のHost Server(CPU Tray)が求められる。業界情報では、主要クラウド企業のCPU Tray供給の大半を鴻海が握っている。


また、鴻海系の工業富聯FIIはGoogleのAIサーバー機櫃組立の主要パートナーであり、2025年にはGoogleのAIサーバー世界向け出荷の60%を担当する見通しである。


これらにより、鴻海はGPU陣営・ASIC陣営の双方で、AIサーバー供給網の中核的地位を確立しつつある。


AI推定


鴻海の強みは、GPUからASIC(TPU/Trainium/Maia)まで統一的に対応できるサーバー設計力と托盤アーキテクチャの量産能力にある。特にCPU Trayを独占的に供給できる点は競争優位性が高い。GoogleがTray方式を標準化しつつある現状を踏まえると、CPU管理層を握る鴻海は各社AIサーバー構造が変化しても戦略的位置を維持すると推測される。2026〜2027年にAIサーバー全体の出荷が急増すれば、鴻海の市場シェアは40%超からさらに拡大する可能性が高い。


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