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1209 台湾11月輸出、AI・HPC向け需要により単月過去最高を更新

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  • 3 日前
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台湾財政部が12月9日に発表した11月の輸出統計によれば、AI(人工智慧)、高性能運算(HPC)、クラウドサービス向け需要が強く、市場の引き合いも活発であったことから、11月の輸出額は640.5億ドル(前年比56%増)と、単月として過去最高を更新した。輸出のプラス成長は25ヶ月連続である。輸入額も479.7億ドルと単月で過去最高に達した。


品目別では、情報通信・視聴覚製品(顕示卡・サーバー等)が前年比1.7倍と大きく伸長。電子部品もAI関連需要やメモリの価格・数量上昇により29.3%増となり、いずれも単月として過去最高値を記録した。両分野を合計すると、総輸出の**73.7%を占め、合計の伸び率は51.8%**となった。


輸出先別では主要市場すべてで増加し、特に対米国輸出は金額・伸び率ともに過去最高で、前年比1.8倍、総輸出に占める割合は38.1%に達した。欧州向けは36.8%増、東南アジアは31.5%増、日本向けは18.2%増、中国・香港向けは16.5%増と幅広い地域で拡大が続いた。


政府は今後について、AIアプリケーション拡大に伴う世界的な算力需要の増大がデータセンター建設をさらに押し上げ、各国の「主権AI」政策も追い風になると述べている。一方で、主要国の貿易政策の変化や地政学的リスクなど、先行きの不確実性には注意が必要と指摘した。


【AI推定】


11月の輸出が大きく伸びた背景には、AIサーバーやGPU関連装置の出荷増があると見られる。TSMCをはじめ、鴻海・廣達・緯創など主要ODM/OEMが米国ハイパースケーラー向けに大型出荷を行った可能性が高い。対米輸出比率が38.1%まで上昇したことは、米国クラウド大手の設備投資が依然として強いことを示す。また、メモリ市況の回復が電子部品輸出の押し上げに寄与したとも考えられる。

今後の輸出動向は、AIデータセンター建設のペースに左右される一方、米中摩擦やサプライチェーン再編といった不確定要因も残されている。


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