1230 「正義使命-2025」軍演に対する台湾側の即応と国防・国安対応
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- 2025年12月30日
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中国は「正義使命-2025」と称する軍事演習を発表した。これを受け、台湾国防部は発表から3時間以内に「堅韌台灣,堅定守護」と題する短編映像を公開し、国軍の陸・海・空の平時戦備演練や、民間による防災・救助訓練の様子を示した。併せて、共軍機・艦を第一線で監視する実写映像も公表し、即応体制が整っていることを強調した。
府側は、賴清德総統が国安高層会議を招集したかについて明言を避けたが、国安関係者は、共軍が特定の兆候を伴う演習を準備していたと説明した。具体的には、共軍艦艇や海警船が宮古海峡を通過し、台湾東部外海へ進出していたことが事前に把握されていたという。
国防部が公開した映像には、空軍F-16戦闘機がAN/AAQ-33「狙擊手」標定莢艙で中共殲16戦闘機を撮影した赤外線画像や、海軍「田單」号巡防艦が054A型「安陽」艦を近距離で監視する様子が含まれる。
情報次長の謝日升は、共軍の航空母艦3隻はいずれも演習に参加していないとしつつ、075型両棲攻撃艦「海南」号が西太平洋で活動中であり、その動向は把握していると述べた。さらに、台湾周辺では他国軍機が国際空域を飛行する可能性があるが、国籍は明かせないとした。
一方、中国中央電視台(CCTV)は台北101や松山空港を映したとする映像を公開したが、台湾国防部は一般的な空撮ドローンでも撮影可能な映像であり、軍事的誇示に過ぎないと説明した。
また、海巡署は台湾周辺海域で大陸海警船14隻を確認し、同数の艦艇を投入して一対一で併航・監視・排除を実施した。海軍は雄風飛彈を搭載した車両を左営軍区から戦術位置へ展開し、警戒態勢を強化した。
推定
今回の迅速な情報公開と映像発信は、台湾側が「事前掌握」と「即応能力」を内外に示す戦略的広報と考えられる。中国の軍演を抑止しつつ、米国や同盟国に対し、台湾の自律的防衛能力と危機管理体制の成熟を訴える狙いがある可能性が高い。

