【企業】TSMC米国工場、昨年143億元の赤字を計上(4/21)
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- 2025年4月21日
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台積美國廠去年虧143億 設廠四年來最燒錢的一年(經濟日報、4/21)概訳
台積電TSMC(2330)は、6月3日に株主総会を開催する予定であり、最新の株主総会年報においては、同社の海外展開に関する昨年度の損益状況が明らかにされている。なかでも、アメリカ・アリゾナ州における新工場は、昨年143億元の損失を計上しており、海外拠点の中で最も多くの費用がかかっている拠点である。これに対し、日本および欧州の拠点でもそれぞれ43億元、5億元超の損失を計上している。一方、中国大陸における事業は際立った成果を上げており、南京工場に関する事業は昨年、260億元の純利益を計上している。
台積電が「アメリカ製造」戦略を本格化させた後、2021年、2022年、2023年の株主総会年報においては、アリゾナ子会社の損益が段階的に開示されており、それぞれの年度での損失は48億元、94億元、109億元であった。昨年の損失額は143億元と、アリゾナ工場設立以来最大の損失額となっている。これにより、同工場が昨年第4四半期に量産を開始するまでの4年間における累積損失は394億元を超えている計算となる。
世間の注目は、台積電が推進するアメリカ国内製造の成果に集まっているが、アメリカにおける製造は極めて多額の資金を要している。昨年のアリゾナ新工場の損失拡大に加え、本年は初のフルスケール量産年度となるため、生産状況が損失縮小に寄与するのか、あるいは引き続き大規模投資により一定の損失が継続するのかが焦点となっている。
日本での展開について、台積電の年報によれば、傘下のJASMは昨年44億元の損失を計上しており、日本進出以来最大の損失となった。これに対し、JASMは2023年には30億元、2022年には5.9億元の損失を出しており、過去3年間での累積損失は79億元に達している。欧州においては、合弁会社であるESMCが昨年5億元超の損失を出している。
一方、中国大陸における事業はきわめて好調である。南京関連の子会社は、昨年に260億元、2023年に218億元、2022年に205億元の純利益を計上しており、過去3年すべてで年間200億元を超える利益を維持している。2021年の123億元と比しても明らかに業績が向上している。
台積電は先日、アメリカにおける投資を1,000億ドル規模で拡大することを発表しており、アメリカにおける総投資額は1,650億ドルに達する見通しである。
台積電の董事長である魏哲家は、先週開催された法説会(決算説明会)において、アリゾナ工場への投資は顧客の要請に基づくものであると明言している。今後、関連プロジェクトの建設が完了した暁には、同社の2ナノメートルおよびそれ以上の先端製造能力の約30%がアリゾナの工場から供給されることとなり、アメリカ国内において独立した先進半導体製造拠点を形成することが可能になると述べた。
当初計画されていたアリゾナにおける3つのウエハ工場に加え、台積電はさらに3つの新たなウエハ工場、2つの先進パッケージング工場、および1つの研究開発センターを新設する方針である。なお、アリゾナ州における第一ウエハ工場では、4ナノメートルプロセスによる量産を実施しており、その歩留まりは台湾の工場と同等である。
また、魏哲家は法説会において、日本およびドイツでの建設投資についても、遅延することなく計画どおりに進める意向であると明確に表明した。熊本における第1工場では、昨年末より高い歩留まりで量産が開始されており、第2工場の建設工事については本年後半に着工予定であり、その進捗は現地インフラ整備の状況に左右される見込みである。

